ガクメン0079
【二郎@三田】
<場所>
港区三田2-16、10:30〜麺がなくなるまで、概ね15:00くらいだそうです、日祝休
<内容>
「慶応にかなわぬ物が2つあり、天下の医学部、三田の二郎」と、早稲田の学生に言わしめたという、あの二郎であります。
何といっても、ウィークデーの昼しか開いていない、常に15人は並んでいる、というサラリーマン殺しの周辺事情。思い立ってもなかなか行けたものではありませんでした。
しかーーし、最近の諸般の事情により、バス利用が多くなったお陰で、思わぬ所から移動が可能だいうことが判明し、結構簡単に行けることを知ったのでした。
さて、これはラーメンではありません。「二郎」という独立した食べ物です。
一度食べてはじかれる人はもう来ない。しかし、はじかれなかった人は、何度か食べるうちにハマッてしまうと逃れられなくなり、週に何度か食べなくてはいられない、そんな魔力を持った食べ物なのです。
出てきたラーメン。丼を受け取った瞬間に、もう手がギトギト(爆)。丼の中を見ると、これが小?という量。しかし、スープの色と漂う香りが「さあ!食ってもらうけんね!」という闘志を奮い立たせるのです。
スープは豚と野菜が中心の濃口醤油スープ。丼のギトギト感から想像したよりは、以外にスーっと飲めました。これは、ニンニクを入れるのが正解のスープですね。
茹でる前の麺は、とてもラーメンには見えない色をしています。しかも極太。食べてもモゴモゴ・ゴソゴソいう食感。しかし、このスープの脂に絡みツルッと口に入ってくるから不思議です。
そして、チャーシュー。醤油の煮豚なんですが、5mmぐらいに切られて、ローストポークみたいなでかさ。角の部分なんて小さいとはいえ厚さが3cmぐらい。しかも、ポトフの肉ような味。<ちょっと誉め過ぎか(^^ゞ
これが小ぶたで5〜6枚乗ってきます。戦闘開始後、前半戦で4枚は食べておかないと、後半戦で確実にやられてしまう。ぶたダブルなんて一体どんな風になるんだ?(^^;あとは、キャベツとモヤシ中心の野菜がトッピングされます。
食券制になってから、一見さんをビビらせる呪文は少なくなりましたが、相変わらず、学生たちは「野菜、辛め、にんにく!」などと叫んでいます。昔の慶大生は、先輩からこの呪文を教えられ、二郎フリークになっていったそうです。初めて行く新入生が、「あそこはメンマが旨いから、メンマCという定食を食べてこい」と騙され、麺増しが出て来て死ぬ思いをしたという逸話も残っています。しかし、誰もが食べた後に「ごちそうさまでした」と言って、テーブルを布巾で拭いて出て行くのは気持ちがいいですねぇ。
三田二郎は何十年も慶応大学前に店を構えていますが、以前の店は、道路拡張工事のため立ち退きを強いられました。96.2.29最後の営業の日、スープが底をついた時、慶応大学の応援指導部員達が店の前で「若き血」を歌ったそうです。えー話や!
私が食べた日も、食べ終わって出てみると、やはり15人は並んでいました。学生と営業に出ているサラリーマンが半々ぐらい。その中で女が一人。しかも私と同じ小ぶたにんにくをぺろっと食べたのは、チャーシュー女の異名を持つシスターズYであることを付け加えておきます。しかも二郎に備え、スープがはねても染みになり難い黒い服を着てきたことも付け加えておきます(^^;
(98.9.18)
<額麺>
ラーメン小450円、小ぶた550円、小ぶたダブル650円、大500円、大ぶた600円、大ぶたダブル700円
<近隣施設>
済生会中央病院、東京専売病院。慈恵医大からバスで5分(笑)