ガクメン0068
【がんこ@末広町】
<場所>
千代田区外神田3-7-8、03-3253-1766、11:30〜19:00、日・月・祝日・スープのできの悪い日休
<内容>
黒壁にチェーンでぶら下げられた骨のある入り口の存在は、「あっ、がんこが見つかったー」、「しかも営業中だー」ということを確認できた安堵感を与えてくれ、特に初めて行った人の胸をホット撫で下ろしてくれますね。がんこ@銀座(現:勇)と違って、他のがんこは店の前にラーメンのラの字も書いてないですから。私の行った時も、お初らしきおネーチャン2人が「ここ、本当にラーメン屋なのー?」と固まっておりました(笑)。
さらに、がんこ@末広町は一見さんをもう少し緊張させてくれます。入り口の扉にはマジックミラー風の鏡が貼りついていて「覗かないでね」というようなことが書いてあり、腰を引かせてくれます。意を決して扉を開けようとすると、ノブを押しても引いても動かない。うろたえていると、食べ終わった人が扉をガラガラガラっと開けて出てきます。ノブが付いているのになんと引き戸・・・(^^;
店の中はカウンターのみの屋台風で、壁にはラーメンの三悪「麺のゆですぎ」、「味もだしも薄い」、「スープがぬるい」の張り紙があり、これでもがんこであることを確信できます。
このあとすぐに席に座れても、いきなり「こってりひとつ」などと言ってはいけません。オヤジさんの無駄のない動作を見ながら、1ロットの工程が終わるのを待ちましょう。すると、顔に似合わないとても優しい声で「何にしましょう?」と聞いてくれるはずです。
そして、がんこ@末広町に行ったら是非食べていただきたいのが塩ラーメン。紫蘇の風味が加わったそのスープはとても繊細で、がんこ数店舗の中でもここでしか味わう事ができません。このスープにがんこの黄色い細縮れ麺と軟らかチャーシューがドンピシャです。それに半熟・ネットリの味玉なんか付けた日にゃあなた、「今日は生きててエガッタ」と谷岡ヤスジとなってしまうこと請け合いでしょう。
冒頭に、万人を寄せ付けないがんこの雰囲気を強調しましたが、塩ラーメンの繊細さといい、店のオヤジさんと奥さんの話好きといい、がんこの中では特に女性が入りやすい店ではないでしょうか。
最後にもう一つ、カウンターで作業を見ながら「麺茹でのお湯が濁ってるぞー、頻繁に取り替えてねーんじゃねーかー」と思ってはいけません。茹で湯にも出汁を入れて味付けをしているのです。恐るべし。。。
(98.6.23)
<額麺>
醤油こってり・あっさり700円、塩ラーメン800円、チャーシューメン900円、味玉子100円、大盛り+100円。
塩味玉
<近隣施設>
東京医科歯科大学、三井記念病院