【麺の房 砦】

<場所>
渋谷区神泉町20-23、03-3780-4455、11:00〜23:00、当分無休

<内容>
ラ博の一風堂で店長をしていた中坪さんが出したお店。飲食店というものがほとんどない渋谷区神泉で、今風な造りの落ちついた空間で、美味しいラーメンが食べられるというのは、何とも贅沢な話である。最初は手応えのなさそうなトンコツスープに思えるが、丁寧な仕事がなされているのがすぐに分かる。一風堂の中坪さんが作ったラーメンという先入観を持っているため、第一印象のおとなしさに面食らってしまうのかもしれない。匂いもほとんどしない白濁したスープは、決して薄っぺらい訳ではなく、暫くするとその旨みがじんわりと伝わってくるのだが、何かもうひとつグッとくるものが欲しいところだ。麺は基本が一風堂のような極細ストレートで、オプションの太麺を選ぶことができる。太麺とはいっても、一般的には細平麺というスタイルで、このシコシコ感はとても旨い。具はチャーシュー、モヤシ、キクラゲ、ネギが基本形で、のりと半熟玉子にすると、海苔3枚と絶妙な味付けの半熟玉子がのる。丁寧な仕事ぶりは、このトッピング、特にチャーシューと半熟玉子に顕著だが、モヤシはあえて乗せる必要はないんじゃないかと思う。大々的な開店の仕方じゃないところが、いかにも中坪さんらしくて感じが良いく、この先じわじわとお客さんが着いてくるお店になるんじゃないだろうか。
この日、中坪さんにご挨拶をすると、声がほとんど出てこない状態になっていた。チャーシューの仕込みが大変で、ほとんど寝ていないのだそうだ。ラ博の時もそうだったが、彼の姿勢を見ていると、自分はどれだけ真剣にやっているだろうかと、思わず背筋が伸びる思いになってしまう。凄い人だ。(01.10.17)

<額麺>
砦らぁめん700円、肉もやし850円、のりと半熟玉子850円、肉増し900円、替え玉150円、ふっくらごはん(ふりかけ付)200円・おかわりできます、ちっちゃいごはん(ひとくち)100円、おむすび200円、ちゃー盛り600円

のりと半熟玉子、肉もやし

おにぎり、ちゃー盛り

<近隣施設>
東邦大学大橋病院